お久しぶりです。
次にブログを書くのはこの日、と決めていました。
2012年9月12日。
金本さんが、現役引退を決断されました。
皆さんはどんな風に記者会見をご覧になりましたか?
私は、金本さんの色んな表情を見ながら、同じような顔をして
見ていました。笑
時には笑い、昔を懐かしみ、悔しくなり、涙ぐみ。
ああ、ついにこの日が来たんだなぁ、という思いと、
嫌だ、もっと見ていたい!という思いと、
これでもうこの体をゆっくり休めてもらえるなぁというホッとした思いと。
そして何より、こんな強くて優しくて謙虚で熱い人に、
10年も声援を送り続けられたことへの感謝と。
色んな想いがあふれかえっています。
とにかく久しぶりに書き起こしです。
昔なつかしの野次いりでどうぞ。笑
金本さん
「今日は突然お集まりいただき、ありがとうございます。
私金本知憲は今季限りをもって、ユニフォームを脱ぐ引退する決意を
しまして、今日発表させていただきます」
せやねんの放送からの下記起こしなので、ここからしばらく途切れます。涙
その間の一問一答はこちらをどうぞ。
昨日も代打でヒットが出た。なぜこのタイミングで?
金本さん「まぁ、ちょうど10日前にそういう・・・どうしようかという話が
出た時に、自分の中で10日後という勝手に日にち設定をしたっていうのも
あります。
できれば試合のない移動日とか月曜がよかったんですけど、先行して
記事が出たりするのも嫌だったりしたもんで。なぜ今日かと言われても、
特にないです」
監督にはいつ伝えた?
金本さん「昨日の試合前です]
その時、和田監督は?
金本さん「いや、もう決めたのかとか。ずっと一緒に、和田さんも
2003年からバッティングコーチでずっと一緒だったんで。
監督も、来年も再来年も、どんな形でもカネとずっと一緒にチームのために
やっていくもんだと思ってたと言ってくれました」
金本選手はそれを聞いてどんな気持ちに?
金本さん「今年も含めて去年おととしと和田さんもバッティングコーチで
ずっとやってきたんですけれど、肩怪我してからっていうのは色々気も
遣ってもらったし、復活も期待してくれてね、それに応えられなかった
ので、まず僕からすみませんでしたってことは言いました」
今、改めて21年ふりかえって
金本さん「さっき言いましたように、本当にもっとやっとけばもっと違う
いい数字が残せたんじゃないかなという思いと・・・ほんとにまぁ、よく
フルイニングなどというつらい記録をつくったりとか、よくがんばったなと
いう思いももありますし。
特にこの3年間っていうのはほんとにみじめっていうか、自分が
みっともなくてかわいそうというかね、自分でかわいそうというのも
おかしいですけど、プロ野球入って最初の3年間と最後の3年間というのは
こんな苦しい人生あるんかなという3年間だったですね」
もっとやっとけば、ってΣ( ̄口 ̄*)! これ以上・・・!?
ご自身ではどういった場面が思い出深いですか
金本さん「ありすぎて一言ではちょっと言えないですけど、
たどっていってみると、最初の3年間っていうのはずっと2軍とか、
出始めの頃練習がきつくて、ついていけなくていつクビになるだろうかと
いう思いの中で、苦しかった思い出がまず浮かびます。
それからレギュラーになって、ひとつはカープで優勝できなかったのが
すごい残念だったという思いがあります。
FA宣言してタイガースに来てからはいきなり優勝させてもらって、
しかもまぁ2003年2005年2回も優勝させてもらって、いい思い出っていうか、タイガースの歴史の中でね、一番強くてお客さんも入って一番人気のある
時にプレーさせてもらって、タイガース来てからはほんと幸せな野球人生
だったと思います」
プレーさせてもらった、って・・・あの・・・。
その、一番強くてお客さんも入って一番人気のあるチームにしたのは、
あなたですけど!! と、こんな時に何ですが全力でツッコみたい。笑
数々の記録の金字塔がありますが、一番誇りに思う記録は?
金本さん
「僕の中では正直、いつも後輩たちに言ってることは連続無併殺記録
ですね。やっぱり内野安打でなくて併殺っていうのは打率が下がる局面です
けど、そこでも全力で一塁走ってゲッツーにならなかったっていう。
内野安打になるんだったら誰でも走る。ならない局面で全力で走ることが
できたっていうのは、ある意味フルイニング記録よりは全然自分では誇りに
思います」
金本さんらしいですね^^
ホームラン記録が田淵さんと並んでいるが
金本さん
「そうですね。今シーズン始まって楽勝で抜けると思ってたんですけどね。
タイですか、いま。なんとか1本、打ちたいですほんとに」
ここで、いい笑顔^^ 抜いてほしいなぁ。
ご家族にはどんな形で?
金本さん
「子供に言ったら大泣きしてましたけど。まぁいつかは辞めるんだよって
いうことで。
あとはもう母親には一番最初に伝えましたね」
お母さんは何と?
金本さん「体のケアをこれからしてくれと・・・」
言葉につまり、涙ぐむ金本さん。
ちょっとフラッシュ、たかれすぎなんですけど・・・。やっぱり明日の一面はここなのかな・・・私笑顔がいいな・・・
金本さん「それだけです」
残りのシーズンは、どう戦うか
金本さん「もう残り20試合ないんですかね。最初は僕も優勝に貢献できたり
優勝させてもらったりいい思いして、肩を怪我してからは迷惑ばっかり
かけてきたんでなんとか・・・あんまり、うまくはあれっすね」
金本さんにどう戦うか、なんて愚問^^ 聞かずに見ろ!ですよね。笑
ファンについては
金本さん「かなり落ちぶれてからはバッシングとかね、多かったんですけど。
それでもほんとこんな成績でもね、一生懸命励ましてくれたファン・・・
ファンっていうか、弱った時に支えてくれた人っていうのはほんとに恩義に
思います」
ここでも声を詰まらせる金本さん。
そんなん、そんなん・・・そういう人は、自分が弱った時に金本さんに
支えてもらったから、お返ししてるだけなんよ〜!と叫びたい。
金本さんにとって野球とは
金本さん「長嶋さんじゃないですけれど、人生そのものですね。
野球人生っていうか、野球10歳のときから始めて、7割8割がしんどいことで
2割3割の喜びっていうか充実感しかなかったですけど、その2割3割を
追い続けて7割8割苦しいという、ほんとそんな野球人生だったですね」
野球が人生そのもの。仕事が人生そのものって、言いきる仕事を私はできているかな?って自問してしまいました。
今はね・・・まだ、あんまり言葉が出てこないんです。
あと18試合。甲子園であと9試合。
感傷にひたっている余裕はなく。
ひたすら目を見開いて、一分一秒を最後まで見届けなければ。
最後の最後の最後まで。
そう思います。